熊本ボランティア 御船町
2日間で約30名の方にマッサージを行いました。
マッサージをすると皆さんと直ぐに仲良くなれるので、とても楽しかったです♪
2日目は、御船町のスポーツセンターさんで活動しました。
ここでは60名の方が避難していて、昨日の益城町より年齢層が幅広く、30代〜80代ぐらいの方がいらっしゃいました。
憩いのスペースの端っこ、中庭が見える場所にマットを敷いてスタンバイしました。
10時過ぎに到着して、気づけば15時前までノンストップでマッサージをしていました。
見かねた周りの方が、ご飯食べて!!と皆さんと同じお弁当を持って来てくれました。
飲み物持って来てくれたり、お菓子くれたりとここでも皆さん親切にしてくれました。
色んな人がいて、色んな体に触れました。
歪んでカッチカチの男性、今にも折れてしまいそうな華奢な足をした女性、杖をついて股関節に痛みのある大柄の男性、車椅子に乗った女性、脳梗塞で手が痺れて縮んでしまった女性などなど。
頭の中を真っさらにして、なんにも考えずに手が勝手に動いていきました。必要なところに必要な力で適切な手技を。揉みほぐしたり、指圧したり、レイキを流したり、ストレッチ入れたり。
占い師の女性に、あなたのこれはオリジナル?と聞かれ、色々かじってこんな感じになっちゃいましたと伝えると、私もよ、色んなことをやってきたのよと言ってくれて、なんだかホッとしました。結局はその人の感性が大事なのよと言われて納得しました。
一時、マッサージのお店に入って決まったやり方に沿ってやっていたら指を壊しそうになったり、お客さんを怒らせたこともあって、少しマッサージから遠ざかっていました。自分のやり方だと疲れないで出来るし、そこに触れて貰えて嬉しい、こんなやり方ははじめてと皆さんの満足度が高くて嬉しかったです。
数日前にこの避難所に来た女性。それまでどうされていたんですか?と聞くと、娘さんの家にいたり、色々転々としてましたと。お父さんとまさかこんなことになるとは、地震保険も入ってなかったからどうしようかと話しているそうです。家を壊したり、建てたりして合計300万ほどは補助が出るそうですが、それでは全然足りないです。お子さんの家に住んでいいよと言われても、気をつかうようです。
中古住宅の購入を検討している女性、熊本市内はなかなか無いようです。仮設も車が無いと不便なところでは、入り辛いよう。
新しい家を建てるのではなくて、今ある空き家を活用出来ないのかなとも思いましたが、空き家がある場所は不便なところが多いのかもしれませんね。
3ヶ月避難生活をしている皆さん、千羽鶴を折ったり、お茶しながら会話してと楽しそうにされてはいましたが、ストレスも溜まっていると思います。そして、私の目に見えている人達というのは、元々明るい社交的な方なのかもしれません。ここではじめて会った人ばかりですが、皆さん同じ境遇下だからか直ぐに仲良くなれるようです。
東日本大震災の時との大きな違いは亡くなった人が少ないということ。しかし、日常生活を失うということは、どれだけ大変なことか。
人の心の中を覗くことは出来ませんが、こういう時に心を閉ざしてしまっている人がいて気づけないことはすごく悲しいと思います。しかしそれは本人にしかコントロールが出来ないもので。
本人も気づいていない心のパターン。
同じ時間、同じ場所にいても、心によって感じ方が変わってきます。
私の好きな言葉、
『心外無法(しんげむほう)』
私たちが認識出来る世界は、私たちの心が作り出すもので、心の外に存在するものではありません。良い、悪い、美しい、醜い、楽しい、辛いなど、決めているのは心であり、この世は修行の場と思えばそのようになるし、楽園だと思えばそのようになるし、退屈な場所と思えばそのようになります。
そんなことを感じながら、また来月も熊本に来る予定で、さらにその前の仕事が無くなったのでまたボランティア出来る時間が増えたなと思いながら帰りのバスに乗り込みました。電池が切れたようにグッタリして、気づけばほとんどの人がバスを降りていたので、慌てて降りたらお気に入りの傘をバスに忘れ、ずぶ濡れになりました…。
商店街が近かったのでそこに入り、奮発して熊本の郷土料理を満喫しました。
馬刺、辛子蓮根、ダゴ汁、高菜
どれも美味しかったです♪
今から高速バスで大阪に戻ります!
雨なので熊本城はまた来月〜!!